にーはお、コロナで日中のEMS(国際スピード郵便)が一時的にサービスを停止し、再開した7月以降、実務的な取り締まりが強化されたのか、毎回、税関で止められ、最寄りの国際郵便局に引き取りに行かされ、税金(郵便税)を取られています(怒
中国在住で日本のECサイトで買い物をする場合、EC業者が国際配送に対応していないことが多く、転送業者と呼ばれる本人の代わりに日本で荷物を受け取り、中国の自宅に転送してくれるサービスを利用する人が多いです。
転送業者は日本の会社が運営している「楽一番」や「転送.com」あたりが使いやすいと思います。
今日は、郵便税と呼ばれる個人輸入に関わる税金(企業が一般貿易で輸入する場合は関税)について、明らかに課税対象額の計算が不可解なので、郵便局での引き取り手続きと郵便税の納付手続きの説明と共に実状について解説したいと思います。
毎回、奥さんに代わりに行ってもらっていたため、課税対象額のロジックがいまいち分かっていませんでしたが、今回、謎が解けました!
転送サービス楽一番を利用する場合、日本のECサイトで買い物する前に事前にユーザー登録をし、私書箱的なIDを発行してもらいます。
ECサイトで買い物する際、送り先の欄に転送サービスが指定する倉庫の住所と住所の末尾に付与してもらったIDを入力し、あとはいつもの通り、決済をするだけです。
荷物が倉庫に到着するとメールが飛んでくるので、転送サービスのサイトにログインし、転送するための情報を入力し、代金をクレジットカード等で支払うだけです。複数のECサイトで購入したものをまとめて転送することもできます。
荷物発送後、税関で止められることがなければ、だいたい発送から四、五日後くらいには自宅に届きます。税関で止められると、伝票に記載した携帯番号宛にSMSが送られてきます。
こんな感じ↓↓
wechatのミニプログラム上で通関の申告をするか、国際郵便局に行き手続きしろというような内容です。ミニプログラムで申告できるのはIDカードを持つ中国人だけで、外国人は基本、郵便局に行かなければならないはずです。
郵便局に着いたらまず、申請書に名前や商品名、金額(RMB)を記載するのですが、ここに記載する内容とEMSの伝票に記載した内容は一致している必要があります。私は、今回、息子の粉ミルクと絵本と日本の自宅にあった衣類を送ったのですが、粉ミルクの値段は適当に記載し、衣類は面倒なので記載しませんでしたが、これがこの後、問題になってしまいました(滝汗
申請書はこんな感じ↓↓
申請書と合わせてパスポートのコピーも必要で、コピーを持参してない場合は、1元支払うとコピーを取ってもらえます。書類を揃えて受付に提出すると、一回目の番号札を渡されます。
こんなやつ↓↓
番号を呼ばれると、窓口で軽く申請内容の確認をさせられ、二回目の番号札を渡されます。
こんなやつ↓↓
ここまでの所要時間はおよそ10分くらいで、思ったよりサクサクだなと思っていましたが、荷物を引き取る待合室に移動すると、、大量の人でごった返していました(涙
自分の番号が呼ばれたら指定の窓口に行くのですが、100人は待っている様子(汗
こんな感じ↓↓
そして、待つこと二時間、、、
窓口に行くと、申請書の記載内容とEMS伝票記載金額が違うのはどういうことだ!といきなり問い詰められ、しかも個人輸入は一回の郵便で合計金額の上限が1000元(申請書記載額は1200元)までなので、この輸入手続きは認められず、全部日本に戻すと、結構な剣幕で言われ、ここは郵便カウンターなので、文句があるなら税関カウンターで相談しろとのこと(怖
こんなやつ↓↓
税関カウンターに行き、交渉開始。
私「子供が飢える」
職員「?」
私「税金は払うから粉ミルクだけでも」
職員「子供の本と粉ミルクはOK、でもお前の衣類は自費で送り戻すか、放棄しろ」
第一声がおかしかったのか、職員は終始半笑いでした(恥
税金の納付書と返送用の伝票を渡され、納付書を確認すると、課税対象額に1020元と記載されています。申告書記載額は1200元、EMSの伝票記載額は13000円(約850元)なので、1020元という金額はどこにもないはずです。
さっさと他へ行けと言わんばかりの職員に金額の根拠を尋ねると、衣類は返送するので申告額の1200元では高すぎるが、手続き上、1000元以下にはできないから、こちらの判断で1020元したとのこと(笑
なんじゃそりゃ!と思いましたが、すぐに納税カウンターに移動して、納税。去り際に粉ミルクも5kgを超えると個人輸入扱いにならないから、次回以降は注意しろとアドバイスされました。
これが納付の領収書↓↓
郵便税の場合、消費財は13%なので税率は正しいです。ちなみに日本への返送は安い船便を選択し、送料は50元、到着には約一ヶ月かかるとのこと(涙
直近で、数回、税関で止められて奥さんが回収に行ったときも、毎回、課税対象額の根拠が不明でしたが、今回、はっきりしました!
職員の気分次第ということです(笑
法規定はあっても運用がしっかりしていなかったり、うまくゴネると通ってしまうのは中国あるあるですが、うまくゴネる自信はないので、次回以降は奥さんに行ってもらうようにします(笑
直近で規制の変更はないはずですが、取り締まりが強化されているようなので、要注意かもです!