にーはお、ここ数日中にEM7号店には公安の検査が入る予定らしく、女の子は私服厳禁、必ず店の制服を着ることを徹底しているようです。建前としてはウエイトレスということなっているため、私服だと説明がつかなくなるようです。
検査があるときは、毎回、誰かが連行されたという話を聞きますので、今の時期は店に行かないか、行っても裸で踊るとかは絶対厳禁です（笑
さて、クリスマスが近いため、客へのプレゼント選び等について、啓蒙用の張り紙があったので、紹介します。
プレゼント選びの注意点↓↓
何をあげるのがベストか？
相手の好みのものなら、間違いなし！
タバコを吸う人ならライター、ゲームをする人ならゲーム機。
好みがない人には何をあげるか？
実用的なもの！
いつも髭を剃るでしょ、なら電動髭剃り
いつも歯を磨くでしょ、電動歯ブラシ
何も不足していないような人には何をあげる？
常にものは進化しているので、新しいものをあげましょう
「宁当鸡头 不当凤尾」
予算は効果的に使う、例えば、1000元ではいい携帯を買えない、でも、いい財布を買うことができる。
このように（限られた予算の中で）あなたのプレゼントをよりよく見せることが必要。
包装は絶対必要！
プレゼントをあげた人に与える印象ができ、プレゼントの価値を簡単に倍増することができる。
日本語では「鶏頭となるも牛後となるなかれ」ですが、中国語では牛後ではなく「凤尾=フェニックスの尾」というようです。
全体的にどれも当たり前の内容ですが、とにかく教養や常識にばらつきがあるKTV嬢達は、想定外のとんでもないことをしでかすヤツも少ないため、このような教育が必要なんだと思います。
偽物のブランド品を客にあげる子も少なくなく、偽物と認識しておきながら本物を偽って、プレゼントする子は明らかに悪意があるため困りものですが、中には、偽物という概念がないというか、純粋に偽物と悪と思っていない子も少なくありません（汗
例えば、某ブランドとほぼ同じデザインだが、ブランドのロゴはない商品で、生産している工場も材料も製造工程も同じという商品が中国では多く出回っています。
世界標準的な考え方からすれば、このような商品は模倣品として、ブランドの意匠権を侵害しており、間違いなく偽物です。
しかし、世界標準的なルールを知らない子からすれば、ブランドの価値など知る由もないため、デザインがよく、品質もいいものが安く買えるならお得じゃん！と純粋に考えています。
中国で流行っているECアプリに「必要（biyao）」というアプリがあります。
↓ストアで検索すると出てきますが、これ
このアプリは有名ブランドが中国でOEM生産をしている工場から、ブランド品と似たようなデザイン、同じ品質のものが、格安で買えるとして、人気を博しています。
リリース当初はブランド名を大々的に出し、どこどこブランドと同じ工場が生産したと全面的に謳って広告をしていましたが、さすがに怒られたのか、現在ではブランド名を全面に出すことはなくなりましたが、一目でどこの模倣品だなとわかる商品が並んでいます。
私の奥さんもUGGの工場直販として売られていたムートンブーツを購入し、本物と比べてみましたが、ブランドのロゴがないだけで、デザイン、機能面、品質は全く同じでした（驚
中国政府に情報を遮断され、海外の生の情報を見聞きすることができない中国人はおよそ9億人くらいいると言われています。逆にVPN等を使い、海外のサイトを直接、閲覧し、生の海外の情報を得ている中国人は4億人、人口の30%しかいないということです。
日本や海外では中国は偽物大国というニュースが多く流れているため、中国に対し、そのようなイメージを持っている外国人が多いはずです。
一方で、中国人の多くは海外からの生の情報がないため、海外からそのようなイメージを持たれているという認識はなく、「必要」というアプリも模倣品ECモールという認識はなく、高品質のものが格安で買える優良ECモールと普通に思っている人が多いのが現実です。
「必要」に関しては、このアプリに商品を提供しているサプライヤーとブランドとの契約を見たわけではないため、必ずしも違法性があるとは言い切れませんが、おそらく多くはブラックに近いグレーなサプライヤーだと思います（笑
ちなみにうちにいる阿姨（ハウスメイド）もボッテガのショルダーバックを使っていますが、もちろん偽物です（笑
さらに本人はそもそもボッテガなど知らないため、当然、偽物を持っているという認識はなく、デザインが気に入り、使い勝手がいいからという理由で使っているようです（汗
以前、私が家の中で名刺入れを失くしてしまったことがあり、阿姨に見なかったか聞いたところ、阿姨は疑われたのかと思ったのか、後日、代わりに自分がお気に入りのボッテガ風の編み編みの名刺入れをくれたことがありました。
彼女はもちろん偽物なんていう意識はなく、自分がいいと思っているものを、よかれと思って私にくれたのですが、非常に微妙な思いをした覚えがありました（笑
うちの阿姨のような中国人が中国においては「普通」です。北京や上海のような大都市に住むお金持ちは別ですが、人口の70%はこのような人達です。
そもそも本物を知らない人に偽物の話をしても、理解できるわけがありません（笑
最近は中国政府も海外からのバッシングを受けて取締りを強化しているため、少なくとも大都市では堂々と偽物を販売する人達や音楽の違法ダウンロードサイト等は減りましたが、それは罰則があるから事業者側が表向き、法令に従っているだけであって、一般的な国民の意識が改善しているわけではありません。
むしろ、長年、世界の工場として活躍してきたため、ものづくりに関する技術力は世界一だと自負している人が多いくらいです（笑
中国政府による情報統制の結果、正しい情報がなく、「無知」になってしまった多くの中国人は、今でも偽物を悪気なく購入し、悪気なく人にプレゼントしています。
価格と品質さえよければ偽物か本物かは関係ないという考えが「普通」の考えということです。
このような中国人はKTV嬢の中にも少なくないはずです。
KTV嬢が偽物を本物と偽ってプレゼントすることは客を騙す行為なのでよくないですが、本物か偽物という概念があまりなく、デザインや品質がよさそうで、選んだ商品が結果として、ブランドの模倣品だったというようなケースは、うちの阿姨の名刺入れのケースのように責められない気もしてしまいます（汗
とはいえ、上海にある日式KTV嬢の多くは、前者だと思うので、偽物をもらって恩を着せられないように注意してください（笑
最後に客へのプレゼントにおすすめの商品も啓蒙文と合わせて掲載されていたので、紹介します。
こちら↓↓
今どき、田舎の金持ち中国人でも欲しがらないような気がするものばかりですが、やはり「わかりやすい」ものが好まれるのでしょうか（笑
