ママは元チーママのブログ

自らの体験をもとに中国のディープな情報を赤裸々に語っていきます

KTV嬢はなぜ銭ゲバばかりなのか?

にーはお、今日は、なぜ、KTV嬢は銭ゲバと言われるのかについて、話したいと思います。

これにはKTV嬢固有の理由と中国人の価値観や心理、中国の社会問題に起因する理由があると考えています。

■KTV嬢固有の理由

1、稼げる年数に限りがある

水商売全体に言えることかもしれませんが、最前線で戦えるのは、せいぜい10年くらいだと思います。一部はママになりマネジメントとして長くその業界で働いたり、自らの店を持ったりする人もいるとは思いますが、嬢としての寿命は長くはありません。
そう考えると短期間で最低でも家が買えるだけの金を稼ぐ必要があるはずです。
最近は、中国も超学歴社会から実務的なスキルを重視するようにはなってきましたが、それでも、学歴もない、実務的なスキルも乏しいKTV嬢には引退後、一般の会社でまともな給料をもらって働くことは不可能に近いです。

2、頼れる人がいない
日本のように女子大生がキャバクラでバイトするみたいな話は聞いたことがありません(笑
10年前と比べれば富裕層の数は圧倒的に増えていますが、国民の半数以上は食べるだけで精一杯と言われています。未だに10億人近くの国民は月収2000元以下という統計もあるくらいです。
KTVで働く子の多くも家は裕福ではなく、両親や家族、親戚を養うため、最初は友達や知り合いを頼って、出稼ぎに出てきます。
当然、経済的に頼れる人などいませんし、ましてやニートになどなれるわけもありません(笑
そうなると、信じれるものはカネのみとなるわけです(笑

3、店からのプレッシャー
最近は、政府の規制強化や日本人の減少によって、客も女の子も減少傾向がにあるため、昔ほど、プレッシャーはないようですが、それでも、月売上が最低ノルマ未満の場合、罰金(昔ならクビ)があったり、一部屋あたりの酒の消費量ノルマ(三人客の場合、一時間以内にボトル一本は最低消費させる)等の店からのプレッシャーは厳しいようです。客の懐具合など気にしてる余裕などないのかもしれません(笑


■中国人の価値観、心理、社会的背景に起因する理由

1、困ったときに社会が助けてくれない

今や世界第二位の経済大国になった中国ですが、未だに社会は未成熟で、ルールも守られないため、近親者による相互扶助はあっても、相互扶助社会ではありせん。
信じれるのものは己のみということです(笑

2、本能のままに忠実に動くことが許容される

日本ほど協調性が求められる社会でもなく、結果を出す(金を稼ぐ)ことに貪欲に行動しても、日本のように拝金主義と軽蔑されることも少ないです。
ガツガツしていても、それを恥じたりすることはなく、カネを稼ぐことにも最短距離で向かってくるため、日本人から見ると常にカネのことばかり考えていると見えてしまうことがあります(笑

3、財力があるものが素直に尊敬される

日本の場合、人の尊敬の対象はまちまちで、金が全てではないという考え方が比較的強い傾向にあります。また、財力を誇示することも善とされず、逆に軽蔑の対象となり、逆に信用を損ねる場合もあるくらいです(笑
一方、中国では、たとえ成金(中国語では土豪という)であっても、軽蔑されることは少なく、また、財力をアピールすることも悪ではなく、むしろ、それが信用に繋がったりするため、カネを持つということには、日本以上に意味があるということです。

このようにKTV嬢固有の理由と中国人固有の考えが相まっているため、日本人から見ると中国人のKTV嬢は銭ゲバと見えるのだと思います。

店で稼いでいるだけなら、大きな問題はないかもしれませんが、店で稼げない女の子は美人局等の恐喝行為や、ぼったくり等の詐欺行為を働く子も少なくないため、渡航規制が緩和された後、出張者には再度、注意喚起が必要かもしれません(笑